hanafubuku78’s blog

日日是好日 ~ 81歳 おだやかに 老後 ~

手術=心房細動のクライオバルーンアブレーション(経皮的心筋冷凍焼灼術)

 『 退院おめでとうございます。退院後もお薬の飲み忘れのないようによろしくお願いします。治療後一ヶ月は「やけど」の時期です。カフェインやアルコールは一ヶ月は禁止となります。ご協力お願いします 』の一文とともに、11月4日午後に心臓のカテーテル手術を受けたばかりなのに、なか1日置いて6日の午前中には病院手配の丁重なる送迎タクシーに乗せられて ( ´艸`) わが家へ帰ってきた。心臓の手術で術後たった二日で退院とは、医療の進歩たるや・・・は、想像を超える。
 それから10日ほど経った。まだ朝晩の薬が手放せず、重症なる ( ´艸`) 珈琲中毒者は、こころも、からだも、すっきりしない悶々とした日を送っている。

 ならば自由にならないわが身をしばし忘れる為に、この辺りで顛末を備忘録的にまとめておいてみよう。事後何らかの問題で再手術などとなった時の参考になるであろうから。


8/17(月)⇒人間ドック・胃カメラOP・・・心臓の異常はキャッチされず

 この頃、頻繁に血圧の上昇、不整脈、時には特に夜中のそれは1時間半も続き、一人恐怖を感じていた。だが、この時は心臓の手術を受けるなんて微塵も考えてもいなかった。それでも頭の中には「心筋梗塞」「脳梗塞」の文字がよぎって気が休まらなかった。

 かかりつけ医を通し、長年のかかりつけ大病院の心臓内科部長の診察を受ける。

9/29(火)⇒「採血」「胸レントゲン」「心電図・心エコー」
          「ABI(足関節/上腕血圧指数)」
         「冠動脈(心臓)CT」「ホルダー心電図」etc
10/06(火)⇒ 検査診断結果により投薬(14日分)開始
           横井医師から駒井医師(不整脈専門)へバトンタッチ
          【心房細動のカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)】説明
10/20(火)⇒ 手術日決定「血管造影」など追加の諸検査および、投薬(14日分)処方

10/26(月)⇒ PCR検査ならびに入院諸説明

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いざ!出陣!?


11月2日(月)⇒ 手術入院。家族説明会
        「経食道エコー検査(超音波検査)」、「心電図装着(常時)」
11月4日(水)⇒午前手術準備 and 検査、午後手術         
11月6日(金)⇒午前10時退院


(執刀医の手術家族説明会での、息子の φ(・_・)メモメモ。私も随分と役に立たせてもらった)

 (1)「担当医の話を聞きましたが、手術をする、で良いと思います
不整脈、発作性心房細動、カテーテルアブレーション」でググってください。
パクっと言うと、通常の開胸手術は1%死亡ですが、カテーテルだと1%なんらかのトラブル発生程度のリスクです。
 もともとの持病は「弁膜症、大動脈弁閉鎖不全症」 (10年ほど前に診断され、その後半年~1年に一度の割で検査を受けていた) だったようです。こっちは手術が標準治療となり、できるだけ手術をしないのがセオリーのようです。
これと今回の不整脈は因果関係は考えにくく、両方持っているとややこしいから、不整脈は早く根治させておこ、という判断のようです」

※「全身麻酔ですか?」「カテーテル挿入は大腿静脈から一か所ですか?」

 全身麻酔です」「カテーテルは右肩あばら骨上と右大腿付け根、2ヶ所。それと口から呼吸維持関係とかいろいろ、左手に点滴用注射針が2本もズブリ!」・・・子供たちへの私の返事だとこうなる(^o^;)

 (2)「4系統入れる模様。メインのバルーンカテーテル(クライオバルーンカテーテルによる冷凍アブレーション)、筋電測定系のカテーテル(心房内貼り付けして異常電位発生部位を特定するため)、人工呼吸器、食道内温度測定機器(心臓の直裏に食道があり冷凍浸透による迷走神経損傷防止のため)。プラス、横隔膜を刺激して強制しゃっくりさせることにより(「横隔膜ペーシング」→(横隔膜ペーシング治療とは、横隔膜に一定のリズムの電気刺激を送る事で、呼吸の補助を行う治療です)、食道の反対側の心臓近辺を通る横隔膜神経の冷却による損傷を防止する措置もおこなうとのこと(しゃっくりが止まったら、ヤバイっと(冷却を?)止めるらしい)」


 と、こういう手術を受けました。
コロナ禍の現在、家族と言えども簡単には病院内立ち入りは制限されており、手術を受けると決めるとすぐに、この手術のための私と子どもたち3人の連絡用LINEをつくり、対応していきました。

 手術中の合併症を含め、適切な焼灼を行っても、心筋が再活性化して頻拍が再発してしまうことがある。また、肺静脈以外の部位から別の不整脈が新たに生じることもある。いずれの場合もカテーテルにより再度アブレーションすることも考慮する。
 左心房の細動は肺から戻ってきた新しい酸素を持った新鮮な血液を澱ます → 血栓形成 → 左心室から血栓付きの血液が脳に流れこむ → 脳血栓を発症

心房細動そのものは寿命を縮める疾患ではないが、以上の理由で甘くみてはいけません!


【参考】

※ https://www.jhf.or.jp/pro/topics2016/part4_2.html
   心房細動に対するカテーテルアブレーションの発展と現況

※ https://www.med.nagasaki-.ac.jp/junkanki/clinic/cryoablation.html           心房細動に対する冷凍焼灼術(冷凍アブレーション)とは

  日本国内での治療実績では全体として3.7%の割合で合併症が見られ、
  その内訳は、
    横隔神経障害 1.5%、
    心タンポナーデ 0.6%、
    穿刺部血腫 0.5%、
    肺静脈狭窄 0.2%、
    心嚢水貯留 0.2%、
    胸水貯留 0.2%

※ https://yokohamah.johas.go.jp/column/2018/08/post-29.html
   心房細動に対するカテーテル心筋冷凍焼灼術(アブレーション)
    ・ カテーテル心筋冷凍焼灼術の準備について